私たちは、これから何を買うべきか。
あまりにざっくりとしたテーマです。
今日お伝えしたいのは、
少しづつでも良いので「資産」を購入していきたいということです。
日本では、公務員やサラリーマンとして、もしくはアルバイトや個人事業主として生活に必要な収入を得ている方がほとんどだと思います。そこから得たお金というのは、自分自身や家族、大切な人のために使いたい。それが当然だと思います。
だから、「何にお金を使うべきか」という答えは自由です。
一人一人の価値観や置かれている状況/考え方によって様々です。
お金は何に使われているか。
あえて一般的なものに分類すると、下記のイメージでしょうか。
・生活費
・住居費
・衣服等
・水道/ガス/電気などのインフラ
・交際費
・通信費
・人生を豊かにする趣味費
・将来のために蓄えるべき貯蓄
他にもたくさんありますね。
可能なら手取り収入の1割は「資産」を購入していきたい。
しかし、
この資本主義社会の中で、
可能であるならば、
毎月、手取り収入の1割は「資産」を購入することに使いたい。
これが、とても大切なことだと感じています。
手取り収入が、
20万の方は2万円。
30万の方は3万円。
それだけでも、資産を買うことに使いたい。
この「少しづつ資産を買う」ということが、今後の自分自身を助けてくれるかもしれません。
資産とは何か。
定義が難しいところなのですが、
一般的には、不動産や株/債権などの金融資産をさすでしょう。
つまり、保有しているだけで、お金を運んできてくれるものと言えます。
なぜ資本を少しづつ購入していきたいのか。
「21世紀の資本」トマ・ピケティ
あまりに有名な本なので、多くの方が読んだことがあるか、もしくは聞いたことがあると思います。
この本は、これまでの経済学者が行ってこなかった困難なことをやり遂げています。
それは「複数の国について、三世紀にわたる膨大な資料やデータを調べ・分析し、資本主義における富の分配や格差を歴史的事実として描写している」ことにあります。
ページ数も膨大で難解な印象を持ちますが、端的に伝えていることを2つにまとめると、
①資本収益率(r)>経済成長率(g)
これを歴史的な現実として提示している点。
*ピケティによれば、過去200年の資本収益率は4〜5%で安定してきた。しかし、経済成長率は実質1〜2%程度と主張しています。
②格差の拡大
この資本主義社会の世界では、資産を持っているものと持っていないものとの格差はさらに広がっていく。なので、資産に対する世界的な累進的課税が望ましい。
こう主張しています。
二つ目の「資産課税」については、現実の政治世界での実現可能性はほとんどないと言われています。
そうであるなら、一つ目の「資本収益率(r)>経済成長率(g)」と言う不等式の内容を知り、個人が何らかの対策を打っていく必要がありそうです。
資産の自己増殖スピードが経済成長より早いため、お金持ちがさらにお金持ちになってきたと言っているわけです。なので、資産家でない一般的な人々も、資産を少しづつ購入していこうとなるわけです。
これからの日本に大きな経済成長は期待できない。
これから日本はますます人口減少が進みます。
経済成長率が低い、かつ期待出来ない日本において、国民性として貯蓄率が高い場合には、毎年新たに産出される所得よりも、蓄積された資産の方が影響力が高くなっていきます。
給与の伸び率よりも資産から得られる収入の方が伸びていく。
だから、少しづつでも資産を購入していきたい。
それが結論となります。
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