クレジットカード会社の収益構造について。

クレジットカード会社ってどうやって儲けているんだろう?
そんなことを気になったので、収益構造について調べてみました。

カード会社は「どうやって利益を出しているのか」ということですね。

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収益構造は4つ+αからなる。

まず、収益を大きく分けると4つ+αに分けられます。

(1)会員からの年会費
(2)キャッシング枠からの利息
(3)分割払い/リボ払いの利息
(4)加盟店からの利用手数料
その他、自社サイトの運営で広告料なども得ているようです。

上の4つについて、一つ一つご説明していきます。

会員からの年会費

日本国内のクレジットカード発行枚数は3億枚近くあります。
(近年はQRコード決済普及の恩恵も受け、市場規模は年々拡大しています。)

その中で、「年会費」からの収益も拡大しているようです。

年会費は、カードのランクによって変わってきます。
それは、数千円〜数十万円と幅がありますね。
※例えば、アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードは、世界7大国際ブランド「アメリカン・エキスプレス」が発行する最上位カードで、年会費が35万円もします。これは入手が困難なブラックカードです。

でも最近は、「年会費無料」のカードも増えています。
個人としては「無料」を使った方がお得感があって、年会費のかかるカードの価値がいまいちわかりにくいのではないでしょうか。

なぜ人は、お金を払ってまで年会費が発生するクレジットカードを利用するのか。

それは、年会費収益の一部を「付帯サービス」という形でしっかり有料会員に還元しているからで、そのメリットが大きいからなんですよね。有名なところだと、空港のラウンジ利用だったり、ポイント還元率の高さだったり。うまく使いこなせば、無料会員よりお得感が増すからこそ、年会費を払う会員がいると言うわけです。

ちなみに、無料のクレジットカードを発行している理由としては、クレジットカード利用者を「増加」させたいからです。なぜ増やしたいのか。それは、次に説明する収益構造に繋がっていきます。

加盟店からの利用手数料

お客がその加盟店でクレジットカードを利用し商品を購入したら、加盟店はクレジットカード会社に「手数料」を支払っています。

その手数料の相場は業種ごとにある程度決まっているそうで、
・水商売:10〜20%
・個人経営の飲食店:4〜7%
・百貨店:3%前後
・全国チェーンのコンビニ等:1%前後
だそうです。

経営基盤が盤石で規模が大きいほど、その加盟店からの未収リスクは低くなるので手数料も低い。
一方で、個人経営の飲食店や水商売などは未収リスクも高くなるので手数料も割高になる。
こんな構造になっています。

店舗側としても、決して低くはない手数料を支払っているので、一見損しているように見えます。しかしここにもやはりメリットと言うものがあって、「売買の機会損失を逃したくない」という意図があり、また、「高額商品を売りやすい」と言う理由もある。目の前にある売上をいかに発生させるかと言う視点で見ると、カード会社に手数料を払ってでも加盟店になる価値はありそうです。

ちなみに、「ランチタイムはカード利用NG」と言うお店、時々ありますよね。飲食店からすれば、ランチタイムは利益率がディナーよりも低く、これ以上コストをかけたくないと言う思惑があります。少額の支払いでカードを出されても儲けが少ないんですよね。ただ、このケース、加盟店規約違反の可能性が高いんです・・。軽微なものとして、社会的にも黙認されているのでしょうか。

キャッシング枠からの利息

会員は、クレジットカードを使ってお金をカード会社から借りることが出来ます。その際に、利息が発生するので、カード会社はそれを収益としています。

消費者金融に抵抗がある人でも、普段利用しているクレジットカード会社から借りると言うことなら心理的なハードルが下がるのかもしれませんね。

具体的には、買い物に使える「ショッピング利用枠」とATMなどから現金を引き出せる「キャッシング利用枠」があります。これらはとても便利で、急にある程度の現金が必要になったけれど、今手元にお金がないと言う場合でも、コンビニなどで24時間引き出すことが出来ます。

もちろん、キャッシングには注意が必要です。キャッシング枠の実質年率は18%程度。これは、消費者金融とほとんど同じです。正直、私個人としては、可能な限りキャッシング枠は利用しない方が良いと思っています。

分割払い/リボ払いの利息

分割払いは何となくイメージがつきやすいですよね。リボ払いはどんなものかと言うと、毎月の支払額を一定の金額に固定し、金利とともに返済していくものです。リボ払いの金利は実質年率15%ほどです。今お金がなくても、欲しいものが買えてしまうと言うのが魅力的なのですが、支払いが長期化するとその分利息も増え、かなり危険な気がします。

日本ではまだまだ一括払いが多いですが、少しづつリボ払いも増えています。欧米では、リボ払いが主体ですしね。支払い残高をしっかり把握して、計画的な利用が重要になりそうです。

まとめ

以上、4つを大きな収益源としてクレジットカード会社は成り立っています。
CMやネット広告などでリボ払いをめちゃくちゃ勧めてきますが、やはり儲けが大きいからなのでしょう。

現在の市場感で言うと、年会費/加盟店手数料/リボ払いからの収益が伸びていて、キャッシングによる利息は減少傾向にあるそうです。

いずれにしても、カードを利用する側からすれば、出来るだけキャッシング枠や分割払い/リボ払いを利用しないように家計管理に務める。これに尽きるでしょうか。そうであれば、クレジットカードを利用するメリットは大いに享受出来そうです。

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