我慢。
時に美談として、時に残酷なものとして扱われる言葉だと思います。
私は、我慢する必要があるのは、「いるべき場所にいる時だ」と思っています。
今回はそんな話を書いていきます。
我慢とは何か。
我慢とは何か。
辞書を調べると、
・耐え忍ぶこと。こらえること。辛抱。
と記載があります。
現代の日本にも、「我慢は美徳」という考え方があります。いつからこんなものが生まれたのか定かではありません。高度経済成長期に、我慢して耐えればどんどん成長出来て恩恵を得られるという思想から生まれたのか。はたまた、もっと昔から存在していること文化みたいなものなのか。
真相はわかりません。
でもこれって、その人が「いるべき場所にいる時」に通用するお話だと思っています。そして、いるべき場所とは、その人が夢中になれる場所であると思うのです。
イチロー選手の言葉。
スポーツでも、苦しい練習や状況において耐え忍ぶ事はよくあります。
例えば、日本やアメリカで大活躍したイチロー選手も、苦しい練習で我慢してきたこともあると思うのです。
イチロー選手は、2014年頃のインタビューで次のように語っています。
「大人になると我慢の連続。自分の気持ちを抑えて未来へ向かっていく。これしか方法がないと言ってもいい」
でもこれは、イチロー選手が「いるべき場所にいる」からこそ言える言葉だと思います。つまり、夢中になれる場所。野球がやれる環境ですね。自分にとって、大切な場所にいるからこそ、我慢が大切といえるんです。
（ちなみにイチロー選手は、引退会見では、自分のことを「我慢出来ない人なんですよ」と言っています・・）
本当にいるべき場所か。
例えば、子供の成長のために、時には我慢も大切というのはよくわかります。
小学生になる前の子供達だと、やって良いことと悪いことを100％理解しているという事はないです。なので、人に迷惑を与えてしまうようなこと、傷つけてしまうような事はしっかりと抑え込まなければならないと思います。我慢させて、覚えさせることも必要です。
でも私たち大人は、我慢すべき時とそうでない時の判別が出来るはずです。
特に、嫌いなことや辛いことを我慢している方、少なくないと思います。その時は、本来その環境は本当にいるべき場所なのか、落ち着いて考えてみても良いと思っています。
夢中になれる場所でない限り、我慢する必要はないと思います。
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