箱根駅伝から考える「諦めないこと」の本質。

先日行われた「箱根駅伝2021」を見ました。
歴史に残るであろう最終区での大逆転劇で幕を閉じましたね。

駒澤大学、13年ぶりの総合優勝おめでとうございます。

さて、今回はタイトルの通り、「諦めないこと」について探ってみようと思います。

駒澤大学「大八木監督」の9区選手への声かけ。

箱根駅伝を走る選手の後ろには、監督が乗っている「運営管理者」がつきます。
1キロや5キロ、襷渡しの時など各ポイントごとに監督からの声掛けが許されています。

駒澤大学の大八木監督は、9区の選手が走り出した時、なんと声かけしたのか。

いろいろ伝えていたと思うのですが、
放送から聞こえてきた部分では、

「前と1分27秒差。」

創価大学を追うことをしっかり伝えていたように思います。

9区の山野選手は力通りの十分な走りをして区間6位。
しかし、創価大学の石津選手がそれ以上に素晴らしく、区間賞の走り。
結果として10区の石川選手に襷が渡る時には「3分19秒」の差が創価大学とついていました。

駒澤大学「大八木監督」の10区選手への声かけ。

駒澤大学10区の石川選手に対して大八木監督は、「自分のペースで、自分の感覚で、区間賞狙いで、思いっきりいけ。復路優勝も狙えるところにいるから。」と言って送り出したといいます。

この時は恐らく、「もう追いつくのは厳しい」と感じていたのではないでしょうか。
だからこそ、「前を追え。総合優勝を狙おう」という声掛けではなく、「復路優勝」という単語を使ったのだと思います。

多くの人が創価大学の優勝を思った10区の襷渡し。

10区の襷渡しが終わった時点で、
大八木監督も、
創価大学の榎木監督も、
解説をしていた渡辺康幸さん(住友電工監督)も、
恐らくTVを見ていたほとんどの人が、創価大学の優勝を思っていたのではないでしょうか。

駒大・大八木監督「ああ無理かな」からの逆転…「谷間世代」のアンカー石川「やってやったぜ」

https://www.yomiuri.co.jp/hakone-ekiden/news/20210103-OYT1T50239/

というのも、創価大学の本大会の最大の特徴は、

「9区まで全くミスが無かったこと。」

9区までの全選手が区間8位以内。
二桁順位が一つもなかったチームは、この創価大学だけです。
それほど、この箱根駅伝に向けて「チームとして」のピーキングが完璧だったのだと思います。
だからこそ、最後の10区でも調整ミスをするということは考えにくかったです。

創価大学10区の小野寺選手は、10000mの自己ベストが29分27秒。
これくらいの持ちタイムがあり、かつ、これまでの創価大学の選手の動きから見ても、小野寺選手が普通に走れば3分差がひっくり返ることはないだろうと。

誰もが思っていたと思います。

駒澤大学の石川選手は谷間の世代。

駒澤大学は、全日本大学駅伝を制し、一気に箱根駅伝優勝候補に躍り出ました。
その全日本大学駅伝に、この石川選手やその他の3年生は出ていないのです。

しかし。
箱根駅伝での3年生の結果は
・6区:花崎悠紀さん 区間賞
・8区:佃康平さん 4位
・10区:石川拓慎さん 区間賞

区間賞2つと一桁順位。

この石川選手たちは、谷間の世代と言われて悔しい気持ちがあったと思うんです。その悔しさが、3年生たちの走りに繋がったのでしょう。

石川選手のゴール後、「みたか!」という雄叫びは正直痺れました。

諦めなかったから勝てた。

石川選手は、自分のベストを尽くすこと。
それを諦めなかった。だから勝てたのだと思います。

全力を尽くすこと。

諦めないこととは、
どんな順位・状況だろうと、「全力を尽くすこと」なんだと。
今回の駒澤大学から大事なことを教えていただきました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました