『パッセージ 2—人生の危機』が警鈴を鳴らす、人生で大事なこと。

皆さんは『パッセージ 2—人生の危機』という本をご存知でしょうか。

この本は、1978年にプレジデント社から出版された本です。
※今はすでに絶版になっていて、入手するのは困難のようです。

著者は「G・シーヒイ」、翻訳は「深沢道子」さん。

人生できっと訪れるだろう「様々な危機」に対して、それでも生き抜くためには「自分を理解すること」が重要だと書かれています。

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この本に記載されていた「恐ろしい」一文のご紹介

この本の中に書かれていた文章をご紹介します。
読んだときに、私が「恐ろしい・・」と感じた一文です。

安全だが窒息されられたという型の男性は最もよく見受けられる。彼等は20代に確固としたコミットメントをするが、それはアイデンティティの危機を経ることもなく、自分自身を見つめて評価・内省することもなく行われたものである。ゴールは安定することなのだ。

パッセージ 2—人生の危機 2/著者「G・シーヒイ」

読んだ当時、素直に「ヤバイ」と感じました。

社会や世間、会社から期待されている「何か」に対して、20代に必死になってコミットメントをする。そして、実際に高い評価を得て、一定の地位を獲得する。

それが出来る人って、すごく偉いし素晴らしいことだと思いませんか?
この行動は、あらゆる大人からも褒められる「正しいこと」だと思うのです。

しかし、疑いもせずに「正しいこと」を行ってきたにも関わらず、「40代や50代のいい年齢になって、どこか窒息させられたような感覚に陥る」と記載されています。間違ったことをしてきていないのに「何処かにでも閉じ込められているような感覚」が訪れると。

私は恐ろしいな・・と思いました。

周囲の期待に応え、褒められる生き方をしてきたにも関わらず、人生の後半になって息苦しさを感じてしまうなんて。その状態で残りの時間を過ごすには、あまりにも人生は長すぎると。

いつの時代も「生きる」ことは難しい

いつの時代にも人生の危機は存在し、
いつの時代でも「生きること」というのは難しいと感じています。

世界的に見ると日本は平和です。
「安心して暮らせる国」という評価も得ています。

戦争に巻き込まれる可能性も少なく、
インフラはしっかり整っていて、
医療技術も世界トップレベル。

もちろん、様々な犯罪や事件・事故は絶えませんが、相対的に見ると日本は「安全な国」だと思います。

それでも私が、「生きることは難しい」と感じるのは、

「幸福な人生を送るためには、どうすれば良いのか?」

その「答え」がよくわからないということです。
こんなに恵まれた日本であるにも関わらず幸福とは何かという「正解」がわからないのです。

幸福のレールは、過去に存在した・・?

例えば、両親や先生から言われた通りに一生懸命に受験勉強をし、
世間的に良い大学を出て、誰もが知ってるような一流企業に就職する。
それが人生の幸福だと教えられた人は多いのではないでしょうか。
そして、人から褒められるような資格を手にすれば、残りの人生一生安泰!

しかし。

「どうやらちょっと違うのではないか・・?」 と疑問を持ち始めた人も多いと思います。
※もちろん、それが人生の幸福だという方もいらっしゃると思います。

2020年、人生の選択肢は多くなりました。

現代は、選択肢が多い時代になりました。
昔から「自分と言う人間をいかに確立し何を選択していくか」という問いは、多くの偉い方々が探究してきているテーマだと思います。

そして、今。

選択肢が多い時代において、自分の中にある「幸福とは何か」という答えを自分で組み立てて、活かしていくという生き方は、今後の主流になるのではないでしょうか。

そのためのツールやインフラも十分に整っている。
自由に行動できる時代です。

何を「選択すべきなのか」

「40代や50代のいい年齢になって、どこか窒息させられたような感覚に陥る。」

『パッセージ 2—人生の危機』が警鈴を鳴らすその危機に対して、
それを避けるためにも私たちは、自らの意思で「選択」しなければならない。

それはきっと「努力することそれ自体が楽しい」ことを選択すべきなのでしょう。

仮にそれが人の役に立たなくても、自分自身が楽しい、どうしてもやりたい、そういうものを基準にして生きること。20代で「正しい道」を選ぶなんて不可能だと思います。 そうではなくて、楽しいと感じる方向に導かれて行動してみる。

その行動した結果こそが、正解だったと後で振り返るくらいでちょうど良いのかもしれません。

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