前回の記事で、
日本企業において「ジョブ型雇用」は進んでいく書きました。
「ジョブ型雇用」と「メンバーシップ型雇用」を考える。
ですが、
本当はジョブ型だろうが、メンバーシップ型だろうが、
個人にとってはどうでもよいことなのかもしれないと思っています。
これからは「個人」が会社や仕事を利用する。
なぜジョブ型とかメンバーシップ型とか、
企業側の仕組みはどうでも良いのか。
それは、「個人の力」がますます強くなるからです。
私たち個人にとって大事なことは、
制度や仕組みが変わること以上に、
「時代に合わせて私たち一人一人が変化していくこと」だと思います。
「変化していく」ということはとても難しいことだとは認識しています。
しかし、それでも昔よりはるかに容易くなったと感じています。
例えば。
これまでは会社や組織が大きな権力を持ち、 個人では太刀打ち出来ない時代でした。
転勤や職種変更の命令にも嫌々ながら従わざるを得なかった人が多かったと思います。
しかし今は、
これだけネットが普及し、ありとあらゆる情報を無料で手に入れることが出来る時代です。
転職のノウハウも溢れ、もっと自分の強みを活かせる企業を見つけることも出来る。
その命令が嫌なら「辞めれば良い」という選択が容易に出来るようになりました。
自分自身を変化させていくということが出来れば、
時代や仕組みの変化はどうでも良いということです。
「私はどう生きたいのか」
そういう自分の想いを優先して、
会社や仕事、働き方を選択していく時代になりそうです。
だからこれからは、
「自分の強みを知っている」ということが個人に求められると思います。
企業側は、仕組みとして「ジョブ型雇用」へ移行していく。
年功序列の考え方が衰退し、終身雇用も崩壊し始めています。
ダイバーシティやグローバル化が進み、国際競争がとても激しい時代になりました。
その中で、新卒一括採用を行って長い時間をかけて人材を育成していくというスタイルではとても海外企業に勝つことは難しいと多くの企業が気付き始めた。
そういう時代だからこそ、 企業側もメンバーシップ型では適応出来ない部分から、 徐々にジョブ型へ変更していくのは当然の流れになりそうです。
これは厳しい働き方だとも思います。
個人がそれぞれ自分の仕事について、
いや、人生全体についての責任を持ち、様々な判断をしていかなければならない。 「何となくみんなやっているから」という考え方がだんだん通用しなくなるからです。
それでも、 一人一人が楽しく働く(生きる)社会へ向かっていると信じています。
ジョブ型雇用はそのための手段でしかないと感じます。
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