皆さんは、「四月は君の嘘」というアニメをご存知でしょうか。
四月は君の嘘。(先日この物語の感想を記載しました。)
観た人たちの感想を読んでいると、「感動した」「最後は号泣してしまう」という言葉がとても多く、高い評価を得ている物語です。
ただ、個人的に一つ引っかかってしまう点がありました。
登場人物は皆、やるべき「何か」を持っているということ。
この1点に嫉妬してしまったのです。
有馬公生には「ピアノ」がある。
宮園かをりには「バイオリン」がある。
相座武士や井川絵見にも。
この物語は、人生の中で極めるべき「何か」を持っている人達が描かれています。
そこに憧れを抱いてしまうのです。
彼らはなぜ演奏をやめないのか。
彼らは、演奏することをやめません。
苦労や大変なことも多いはずなのに、弾くことをやめません。
なぜか。
「忘れることが出来ないから。」
弾き終わった後の聴衆の歓声。
自分の音楽が人に届いた時の感動。
その感動を一度味わってしまうと、それが忘れられないのだそうです
お笑い芸人にも嫉妬する。
私は「お笑い」が好きでよく見るのですが、彼らにも嫉妬します。
人を笑わせる「才能」を持っている。
それを追求する「やりがい」もある。
そして、それに魅了される私たちがいる。
彼らがやるべき「何か」を持ち、才能に溢れていることはとても羨ましいです。
子供の頃の夢は早い時点で諦めた。
皆さんは、自分の人生の中でやるべき「何か」はありますか?
私にはそれが見当たらないです。
残念ながら。
子供の頃は夢がありました。
ありきたりなスポーツ選手ですが、才能がなかった。
それを目指す勇気もなかった。
高校3年の3月に夢を追うことを諦めました。
結局、好きなことをやり続けるしかない。
才能も、人生を賭けるべき「何か」も持っていない私は、好きな事をやり続けていくしかないと思っています。
「好きなこと。」
それをやり続けていれば、いつか「何か」が見つかるかもしれない。
見つからないかもしれない。
どちらになるかわからないけれど、どちらでも良いです。
好きなことを「楽しめる」方法を取得すべき。
これからは、さらなるIT技術の発展で、様々な職種(仕事)が機械に代替されてしまうでしょう。
単純な事務作業はいずれなくなってしまうかもしれない。
AIがさらに発達すれば、膨大な情報の中から複雑な統計解析も可能になり、もしかしたら私たちの「思考」や「判断」という作業すらも奪われてしまうかもしれない。
オフィスで、与えられた仕事を当たり前にやる時代ではなくなってしまいます。
そんな時代が来る前に、「仕事を楽しむ方法」を見つけなければならないと思っています。
仕事だけではありません。
人生の楽しみ方を自分なりに確立させなければならない時代になったと感じています。
自分で自分を喜ばせる方法ということです。
これは、一つの希望でもあると思います。
今ある事務的作業は機械が代替してくれる。
機械は単純な計算処理は得意だが、仕事を楽しむことは出来ない。
私たちは、仕事を楽しむことができる。
この「仕事を楽しむ」ということは、機械に替えられることはありません。
きっと、今は存在しない新しい仕事が作られていくでしょう。
好きなことには物凄いパワーがある。
時間を忘れて熱中してしまうこと。
苦労を苦労と感じられないこと。
今はまだ見つかっていなけれど、目の前の好きなことを楽しんでいく過程の中でやるべき「何か」が見つかることを少しだけ期待しています。ほんの少しだけ。
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