「君が必要だ。」
この言葉を人から言われた時、心に突き刺さる人もきっと少なくないんじゃないかと思います。
・初めて人から必要とされた。
・自分のいるべき場所がわかった。
こう前向きに思えるからです。
期待されることが苦手な人もいるはずです。
でも、他者からの期待の言葉、響く人には響くと思うんですよね。
どんな人に響くかというと、特にこれまで褒められる経験がなかったり、何かにチャレンジしてきたけれど、うまくいかなくてとても悔しい経験を抱えている人じゃないかなと思っています。
●「この恋あたためますか」で気付いた「期待」されることの効用。
2020年秋ドラマ「この恋あたためますか」を見て「期待されること」の素晴らしさを思いました
あらすじ・・
井上樹木(森七菜)は地下アイドルとして活動してたが、年齢を理由にクビとなり夢を挫折した。コンビニでアルバイトをして生計を立てている。コンビニスイーツの感想をインスタにアップすることを楽しんでいるが、その内容が的確で知る人ぞ知る存在に。ある日、「ココエブリィ」の社長である浅羽拓実(中村倫也)と出会い、定番商品であるスイーツのリニューアルに樹木の力を借りようとする。
その時に、樹木が社長から言われた言葉。
「君が必要だ。」
このセリフ、捉え方は色々あると思うのです。
私がこのセリフを聞いてよかったと思うのは、社長は、樹木の才能である「スイーツ分析」が大いに活かせる役割を求めたこと。アイドルをやっていたけれど、事務所から「不要」というレッテルを貼られた樹木にとって、人から求められるということに「救われた」という気持ちも抱いたのではないでしょうか。
その時に置かれている状況やタイミングにもよると思いますが、期待されるということは悪いものでもないと思います。
人はそれぞれに突出するものがある。
前回の記事に書いた「君はどう思う?」という声かけにも繋がると思います。
自分の言葉で語ること。
「期待される事」が人を成長させる部分もあると思います。
そもそも、人ってそれぞれ興味を持っている分野が違いますよね。言い方を変えれば、それぞれ人一倍何かに興味があって、人一倍突出しているものがあるはずです。
もし人生を豊かにしていきたいならば、この「持っている才能」であったり、突出したものを活かして生きていくというのも悪くないと思うのです。
どん底にいる時に救ってくれる人。
いずれにしても、今回の樹木のように、どん底の状態で救われた人は沢山いると思います。社長自身、自覚があるかどうかはわかりませんが、樹木を必要としたことで、間違いなく彼女を救っています。
今は、なかなか他者に期待するということは難しい時代です。
特に、周囲からの期待に答える人生は、自分自身の人生を見失うきっかけにもなります。
ただ、状況とタイミングによって、期待の声をかけるべき時というものは存在するのだと思います。
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