22卒採用を少しだけ振り返る。

2021年6月。新型コロナウイルス感染症(COVID-19) によって、新卒採用市場が大きな混乱に陥ってから、1年以上が経過しました。

22年卒採用は、転換点となった昨年の採用(就職)システムを継承する形で概ね進んでいると感じています。

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企業の採用意欲について

22年卒の新卒求人倍率は、1.50倍という数字でした。
昨年が、1.53倍(6月調査)だったので、0.03ポイント減少という結果です。

私は、昨年の10月頃に22年卒の求人倍率を予想していたのですが、もう少し悪くなると考えていました。具体的には、1.30倍くらいまで下がってもおかしくないと思っていました。

しかし、結果としてそこまでは大きく下がらなかった。米国の経済にも引っ張られ、思った以上にコロナ不況からの回復スピードが早いのかもしれません。

従業員規模別(採用予定数)の昨年比は下記の通りです。

5000人以上:3%増加
1000人〜4999人:0.7%増加
300人〜999人:6%減少
300人未満:0.2%減少

https://www.works-i.com/research/works-report/2021/210427_kyujin.html

大企業の採用意欲が高く、全体を押し上げている結果ですね。一方で、中小企業は、景気後退からまだ回復し切れていない状況、もしくは様子見という感じでしょうか。

山積な採用課題

多くの企業にとって、採用活動は頭を抱える悩みの種となっていそうです。
その悩みの種は、21卒で急速に進んだ新たな採用手法からも生まれています。

それは、「オンライン化。」

コロナ禍の収束が見えない中、22卒でも継続してオンラインでの説明会や面接が行われています。

直接対面していた頃と比較すると、より自社とマッチする人材の見極めが難しくなったと感じている採用担当者が少なくなさそうです。

それも当然でしょう。

対面の場合に見えていた、学生が醸し出す雰囲気や表情、実際に目と目があった時の対応の仕方、もっと言うと部屋の入り方から挨拶の仕方まで、現場で見れていた情報というものは、とても重要なものだったのです。

オンラインだけで、学生の心の奥底を見極めることは想像以上に難しいようです。

採用市場の変化は激しい

採用担当者が考えていかなければならないことはたくさんあります。

・母集団形成
・採用チャネルの多様化
・採用ノウハウの不足
・採用業務の効率化
・採用のマッチング
・内定辞退防止

成功している企業も間違いなくあります。それは、採用に対する本気度ではありません。大事なことを後回しにしないということです。

現場が忙しいからと言って、疎かにされてきた「採用基準の明確化」「自社に適した採用手法の模索」「学生としっかり話し合える組織体制」

そうした企画部分の設計をしっかり出来ている企業が成功している印象です。

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